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突然ですが、皆さんに質問です。
仕事で三菱グループの社員を接待することになりました。
さて、次のうち、どのビールを提供するお店を選ぶのがよいでしょうか?
・キリンビール
・アサヒビール
・サッポロビール
「えっ?ビールなんて何でもよくない?」
そう思った方も多いのではないでしょうか。
実は私も、その一人でした。
しかし、今回読んだ『教養としての三菱・三井・住友』という本には、接待する相手の企業グループによって、ビールの銘柄まで気を配るという驚きの慣習が紹介されていたのです。
私は現在、不動産の営業マンとして仕事をしています。
お客様や取引先との関係づくりには、それなりに気を配ってきたつもりです。
ところが、このエピソードを読んでびっくり!
「社会人として、まだまだ知らない常識がたくさんあるんだな……」
そんなことを感じさせられました。
今回は、山川清弘さんの著書『教養としての三菱・三井・住友』を紹介しながら、私が特に印象に残ったエピソードや、本書から学んだことをお伝えしたいと思います。
『教養としての三菱・三井・住友』はどんな本?
著者の山川清弘さんは、東洋経済新報社で長年にわたり企業や経済を取材してきた経済記者です。
本書では、日本の三大財閥と呼ばれる「三菱」「三井」「住友」について、その歴史や企業文化、現在の企業グループの特徴などが紹介されています。
財閥と聞くと、何となく難しそうな印象を持ちませんか?
私も最初は、昔の日本経済の歴史を勉強する本なのかな、と思っていました。
しかし、読み進めてみると、意外な発見の連続です。
歴史の話だけでなく、企業同士の人間関係や商習慣など、社会人として知っておきたい話がたくさん登場します。
その中でも、特に衝撃を受けたのが、冒頭で紹介したビールのエピソードです。

接待で出すビールの銘柄まで決まっている!?
本書によると、日本のビジネス界では、接待相手の所属する企業グループによってビールの銘柄を選ぶという不文律が、長らく存在してきたそうです。
その組み合わせがこちら。
| 企業グループ | ビールの銘柄 |
|---|---|
| 三菱グループ | キリンビール |
| 三井グループ | サッポロビール |
| 住友グループ | アサヒビール |
皆さん、ご存じでしたか?
私はまったく知りませんでした!
例えば、三菱グループの企業を接待する際には、キリンビールを提供できるお店を選ぶ。
住友グループの企業なら、アサヒビールを提供できるお店を選ぶ。
そんな細かな部分にまで気を配る慣習があるというのです。
これは驚きました。
そもそも私は、飲食店を選ぶ際に、どこのメーカーのビールを扱っているかなんて、ほとんど気にしたことがありません。
料理がおいしいこと、雰囲気がよいこと、相手が気持ちよく過ごせること。
そのあたりを考えるのが一般的だと思っていました。
もちろん、ビールの銘柄に関する慣習が、現在のすべての企業や接待で厳格に守られているわけではありません。
三菱とキリン、三井とサッポロ、住友とアサヒでは、それぞれの歴史的な結びつきの強さも異なります。
それでも、こうした慣習が長年存在してきたこと自体、私にとっては大きな発見でした。
なぜ財閥によってビールの銘柄が違うの?
そもそも、なぜこんな慣習が生まれたのでしょうか?
その背景には、企業グループとビールメーカーの歴史的な関係があります。
例えば、キリンビールの設立には三菱の岩崎家が深く関わっており、現在もキリンホールディングスは三菱グループと強いつながりを持っています。
また、アサヒビールについては、かつて住友銀行が経営再建を支援した歴史があり、住友との結びつきが語られるようになりました。
サッポロビールについても、三井グループとの歴史的な関係があります。
ただし、3社とも同じ形で財閥の傘下にあるというわけではありません。
大切なのは、それぞれの企業が長い歴史のなかで築いてきた関係性です。
自分たちと縁の深い企業の商品を選ぶ。
一見すると小さな行動ですが、その背景には企業同士の長年のつながりや、グループに対する帰属意識があるのですね。
何気なく飲んでいるビールにも、こんな歴史が隠れているとは思いませんでした。

今回の読書で一番勉強になったこと
私がこの本を読んで、最も勉強になったと感じたのは、財閥の歴史そのものよりも、社会人としての気配りについてです。
仮に、自分が取引先を接待する立場だったとしましょう。
相手の好きな食べ物や苦手なものを事前に確認する。
アクセスのよい場所にお店を予約する。
落ち着いて会話ができる席を用意する。
こうしたことは、相手をもてなすうえで大切ですよね。
でも、今回の本を読むまで、私は相手企業の歴史的なつながりを考えて、飲み物の銘柄を選ぶという発想を持っていませんでした。
ただ料理がおいしいお店を選ぶだけではなく、その企業が大切にしている歴史や文化まで理解しておく。
そこまで気を配れる人は、きっと相手に与える印象も違うのではないでしょうか。
もちろん、ビールの銘柄を合わせれば必ず喜ばれるという話ではありません。
相手がそもそもビールを飲まない可能性もありますし、個人の好みを優先すべき場面もあるでしょう。
それでも、こうした知識を持っていることで、相手に合わせた対応の選択肢が一つ増えます。
相手のことを知ろうとする姿勢こそが、社会人として大切なのだと思いました。
知らないだけで評価を下げてしまうこともある?
今回の読書では、もう一つ考えさせられたことがあります。
それは、社会人としての評価は、仕事の能力だけで決まるわけではないということです。
例えば、取引先が大切にしている慣習をまったく知らず、悪気なく失礼な対応をしてしまったとします。
本人には何の悪意もありません。
しかし、相手からすると、
「この人は、うちの会社のことを何も知らないんだな」
と思われてしまうかもしれません。
場合によっては、知識や配慮が足りない人だという印象を持たれてしまうこともあるでしょう。
これは少し怖い話ですよね。
特に営業という仕事は、お客様や取引先との信頼関係がとても重要です。
商品やサービスについて詳しいことはもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。
相手の会社を知っていること。
相手が何を大切にしているのか理解していること。
そして、その知識を自然な気配りにつなげられること。
そうした積み重ねが、信頼関係につながるのだと思います。
私自身、長年営業の仕事をしてきましたが、今回の本を読んで、まだまだ勉強が必要だと感じました。
知っている人には当たり前でも、知らない人には想像すらできない常識がある。
これこそが、本書から得た大きな学びです。

三菱・三井・住友は、企業としての性格も違う
本書では、ビールの話だけでなく、三大財閥それぞれの企業文化についても紹介されています。
例えば、三大財閥を表す有名な言葉があります。
・組織の三菱
・人の三井
・結束の住友
三菱は組織としてのまとまりを重視し、三井は個人の能力や自主性を尊重する。
そして住友は、長い歴史のなかで培われた結束や信用を大切にする。
それぞれの企業グループには、こうした特徴があると語られています。
もちろん、すべての企業や社員が同じ性格というわけではありません。
それでも、同じ日本を代表する企業グループでも、発展してきた歴史によって企業文化に違いが生まれるのは面白いですね。
三菱商事、三井物産、住友商事。
普段、ニュースや株式市場で何気なく目にしている会社も、こうした背景を知ることで、少し違った見方ができるようになります。
不動産営業マンとしても学ぶことが多かった
私は普段、不動産売買の営業をしています。
不動産業界にも、三菱地所、三井不動産、住友不動産など、歴史ある大企業が数多く存在しています。
日頃から耳にしている企業名でも、その成り立ちやグループとの関係については、意外と知らないことが多いものです。
今回の本を通じて、改めて企業の歴史を知ることの大切さを感じました。
また、不動産の仕事でも、相手の立場を考えた細かな気配りが求められます。
お客様が何を不安に感じているのか。
どのような説明をすれば安心してもらえるのか。
どんなことを事前に準備しておけば、気持ちよく取引を進めてもらえるのか。
ビールのエピソードは、そんな日頃の営業活動を振り返るきっかけにもなりました。
相手のことをよく知り、相手の立場になって考える。
言葉にすれば簡単ですが、実践するのはなかなか難しいものです。
今後の仕事でも、今回学んだ姿勢を意識していきたいと思います。

こんな人におすすめしたい一冊!
『教養としての三菱・三井・住友』は、次のような方におすすめです。
・営業職など、取引先との付き合いが多い方
・社会人としての教養を身につけたい方
・日本の企業や経済に興味がある方
・株式投資で企業研究をしている方
・就職活動や転職活動をしている方
特におすすめしたいのは、私と同じように営業の仕事をしている方です。
営業には、商品知識だけでなく、幅広い一般常識や相手を理解する力も必要です。
そんな社会人としての引き出しを増やすために、本書は役立つ一冊だと感じました。
まとめ|社会人として「知らなかった」では済まされないこともある
今回は、山川清弘さんの著書『教養としての三菱・三井・住友』をご紹介しました。
本書には三大財閥の歴史や企業文化など、さまざまな情報が紹介されています。
その中でも、私が最も印象に残ったのは、やはりビールのエピソードです。
三菱ならキリン。
三井ならサッポロ。
住友ならアサヒ。
こんな慣習があるなんて、皆さんはご存じでしたか?
私にとっては、まったく知らない世界の話でした。
そして、今回の読書を通じて感じたのは、社会人としての教養は、単に物知りになるためのものではないということです。
相手の歴史や文化を理解すること。
何気ない行動にも気を配ること。
知らないうちに相手に失礼なことをしてしまわないよう、日頃から知識を身につけておくこと。
そうした気遣いができる社会人になりたいと、改めて感じました。
もちろん、本に書かれた慣習を何でもそのまま守ればよいというわけではありません。
大切なのは、相手を理解したうえで、その場にふさわしい対応を考えられることだと思います。
「三菱・三井・住友なんて、自分には関係ない」
そう思っている方にこそ、ぜひ読んでみてほしい一冊です。
きっと、普段の仕事やニュースを見る目が少し変わると思いますよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

